花丸 「校長のつぶやき」(6月4日)

 毎朝玄関に立ってあいさつ運動をしていると、そこにも様々なドラマがあります。

 いつも玄関先まで、黄(3年生)と青の名札(1年生)の2人が一緒に歩いて来ます。2人は姉妹で、まるで友達のように見えます。とてもとても仲がいいんでしょう、いつも笑顔で手を振って別々の下足箱へと進んでいきます。

 まるでアメリカの特殊部隊の様に、お腹と背中の両方にリュックを背負ってくる一団があります。陸上部です。勉強道具を入れたリュックとは別に、部活動の準備だけでリュックがもう1つ必要なのでしょう。そう、リュックといえば、エナメル地のリュックに、これまたエナメル地のシューズを履いてくるのは野球部です。私の方から「今日の大谷さんは…」と話しかけています。

 そして最近、訳あってお父さんに生徒玄関先までついてきてもらっている女子生徒がいます。とても仲よく2人が寄り添ってくるので、お父さんが帰ってから「お父さん好き?」と訪ねたところ、何の迷いもなく「はい!」と力強く答えてくれました。私も娘をもつ1人の父親として「何て素敵な父娘関係なのだろうか」と感心するとともに、少し羨ましくも感じました。