虫眼鏡 「防犯カメラの一家」に見る子育て

 「防犯カメラの一家」の子供たちも日に日に大きく育ってきています。「巣立ちはいつなのか?」と毎日観察していると、親ツバメの変化に気付きました。

 親と区別がつかないくらいまでに育った子ツバメたちの元(写真1)に、親ツバメが戻って来ました(写真2)。いつもだと「サッ」と見事な早業で子ツバメの口にエサを入れて、タッチアンドゴーで再びエサ探しに行くところですが、エサは与えずすぐ近くに寄りながらも速攻で巣から離れていきます(写真3)。そして20m程離れたライトの上に陣取り、子どもたちの姿を見ています(写真4)。

 もしかしてこの行動は、子ツバメたちの巣立ちを促す親ツバメの行動ではないかと思います。この親ツバメの行動を見て、巣の子ツバメの中には「羽づくろい」をし始めたものも出始めました(写真5)。

 人間とは自立に至る時間が大きく違いはしますが、子どもの自立に対する親の姿勢について考えさせられる出来事でした。